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青くて痛くて脆い(作・住野よる)感想
カテゴリ: 小説

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学1年の春、僕は秋好寿乃に出会った。
空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。
それから3年。あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。

「僕が、秋好が残した嘘を、本当に変える」
それは僕にとって、世間への叛逆を意味していた――。



面白かったです。カドカワ株を長期保有してるので定期的に「カドカワの本5冊あげるよー」とパンフレットが来るのでその中から選んだ一冊でした。こういう機会があると自分のセンスとは違う本に触れやすいのでいいですね。

内容としては青春系・友情系という感じでしょうか。読みやすい感じでしたし一気に読んでしまいました。個人的に青春青春されるとそういう学生時代を送ってない僕としては一歩引いてしまうのですがこの作品は主人公がちょっと引き気味男子だったのでいい感じに入り込めました。

ただよくあるそれをサポートする陽気な友人にはうっ、、となってしまいましたがw


・ネタバレ込み感想

僕はわりと楓の感情は理解できるんですよね。僕は楓のように信念と呼べるほどのものがあるわけではなく単純に「面倒ごとには巻き込まれたくない」というだけですがw

そしてそんな自分を受け入れてくれた秋好への好意と憧れ。しかしそんな自分を受け入れてくれた秋好も変わっていく、、、

楓も自分はそう生きると決めてはいたもののだからといってそんな自分が好きではなかったんだと思います。それでもそんな自分を友人として認めてくれてぴっぱってくれた秋好。楓からすれば自分を肯定してくれた秋好が変わっていくことで秋好から否定されているように感じてしまった。

だからこそモアイを元に戻すことで「楓を肯定していた頃の秋好(モアイ)」に戻って欲しかった。

ただ楓にとっては恋愛というよりは自分を肯定してくれた人を取り戻したいという気持ちの方が強かったんじゃないかと思います。
自己肯定感の中に恋愛も含まれているとは思いますがそれは一部かなと言う感じ。

しかし秋好は心の奥では昔と変わってなかった、、、っていうやつの「心の奥では変わってない」みたいなのってほぼ伝わらないんですよねw

秋好と楓が徐々に離れつつあった最初の数年に秋好が言葉にして伝えていればまた違った関係になっていた(それがいいかどうかは別として)と思います。
まぁその言葉にしなくても分かり合えるという思いがまた青春という感じを出してきていい感じではあるんですが。

結局楓は自己完結して前に進みましたが秋好はどうなんでしょうね。モアイ解散のあと自殺ENDもあるのかな?と思いました。
秋好としては楓の気持ちがどうあれ自分がやってきたことの間違った面(正しい面もありましたが)を叩きつけられ友人からも裏切られたわけですし本編では救済はされてないと感じました。

となるとエピローグの後をどう想像するか・・・という感じですよね。伸ばされた楓の手を秋好がはねのける可能性もありますし。

個人的には和解しなくてもいいかなと思います。全部問題を解決して前に進まなくても過去の問題を元に新しい未来を創っていく方が秋好らしいかなと。



とそんな感じ。一週間後に同じ作者の「君の膵臓が食べたい」が劇場アニメ化されるので行ってみようかなと思うくらいには面白かったです。



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編集 / 2018.08.25 / コメント: 2 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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メカゼットン

Author:メカゼットン
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